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★ 「本好き」に憧れてます。毎日書店を覗き、本も結構買うのだけれどほとんど積んどく状態。たまに読んでも読み終った途端にどんな内容だったか忘れてしまう呆れた状態でしたが、ちょっとしたきっかけで2002年6月からメモ帖に簡単な読書メモをつけています。『極めて個人的な備忘録的読書メモ』なのでメモ帖のままでいいのですが、<ブログ>を知って、なんだかよく分かりませんが便利そうだなと興味を持った次第。
そこで<エキサイトブログ>へ登録したのが、2004年12月15日。 2005年元日からスタートのつもりでしたが、本は毎日なにかしら読んでる(数ページにしろ)ので登録したらとても半月も待っていられません。で、16日に第一稿をアップして十日間、何となく嬉しくて何度もアクセスするのですが読むものが何も無くて淋しい。そこで賑やかしに2004年分の読書録を書き写すことに・・・暇人。これが全部自分で読んだ本、自分が書いた文なのにすっかり忘れてて「へえ、こんな本読んだっけ?」なんてのが結構あって・・・情けないことこの上ない。 そんなわけで「こんなの読んだっけ?」を思い出すには全部ここへ挙げておいた方がよさそうだなと、2002年6月まで遡ってみたのですがまるで記憶にない・・・そんなオジサンの読書メモ。 続き・・・ 誰も来ないのにと思うでしょうけれど・・・実はこんなところへも、どこから迷い込んでみえるのか半年に一度ぐらい、はじめて訪れてくださる方が現れるのですが、それがいつのどの本の書き込みへのコメントだったのか分からなくなってしまうのです。で、まあそういうコメントが一ヶ所にまとまってれば都合がいいかなと思い、昔一度ここへ顔を出してくれたことがあるkazuouさんが<奇妙な世界の片隅で>で「掲示板」という書き込みのコメント欄を、掲示板代りにしているのを真似させてもらうことを思いつきました。 一方でここは個人的な読書メモなので基本的に<書名>で書き込みをしていて、その本に対する感想等のコメントをいただいているワケで、<雑談スレッド>みたいなのはここにはソグワナイような気もするのですが、あはは、誰も来ないんだから心配無用!!という声が聞こえたような・・・。 まあ、とにかく試しにやってみようかな、というのがここ。 本とは無関係なコメントはここへお願いします ・・・ほら、あなた、今これを読んでくださっているあなたに申し上げているのですよ。 えぇっと・・・
藤原正彦『名著講義』(文春文庫 2012.05.10)読了。
久し振りの藤原の新刊文庫。お茶の水女子大での講義の記録なのだが、目次に並んでいる書名をみて全く読みたいと思わない本ばかりなので怯んだが、やっぱり買ってしまった。 新渡戸稲造「武士道」 内村鑑三「余は如何にして基督信徒となりし乎」 福沢諭吉「学問のすゝめ」 日本戦没学生記念会編「新版きけわだつみのこえ」 渡辺京二『逝きし世の面影」 山川菊栄「武家の女性」 内村鑑三「代表的日本人」 無着成恭編「山びこ学校」 宮本常一「忘れられた日本人」 キャサリン・サンソム『東京に暮す」 福沢諭吉「福翁自伝」 藤原正彦「若き数学者のアメリカ」から「孤愁」へ 上記の文庫本を読んで学生と感想を語り合うゼミの記録。 書名は知っているが読んだのは「東京に暮す」のみ(これも藤原の『国家の品格』で知ったのだが)。 女子大生と藤原とのやりとりを読んで、これくらいの本は読んでおかなくちゃいけないなと思わされた・・・もちろん読まないけれど。
『ローダン<424>』(ハヤカワ文庫 2012.05.15)読了。
五月の一冊目。
大崎梢『サイン会はいかが?-成風堂書店事件メモ』(創元推理文庫 2010.03.12)読了。
第三弾です。 取り寄せトラップ>四人から受けた注文の本、品切れなので電話したが四人とも注文した覚えは無いという。二冊目も同じ四人からの注文が入ったが、これも注文してないという。大学の試験期間でしばらく休んでいた多絵が乗り出す・・・。 君と語る永遠>本屋を避けていた少年が、体験学習の振り分けで本屋にあたり成風堂へやってきた。それから時々一人で現れるようになった。 バイト金森くんの告白>成風堂書店全員での飲み会の席。何かひと言と振られたバイトの大学一年生金森が「成風堂で恋をした」と告白・・・。 サイン会はいかが?>新進気鋭の売れっ子ミステリ作家のサイン会、普通は大型書店でやるらしいが、成風堂がダメモトで名乗りを上げたら通ってしまった。条件は、ミステリ作家にいろいろ謎解きを仕掛けてくるファンの正体を突き止めて欲しいというものだった。 ヤギさんの忘れもの>常連の爺さんが白い封筒を忘れてなかったかと電話してきた。爺さんが立ち寄っていたと思われる棚の付近をはじめ店中探したが見つからない。爺さんも歩いた道を逆に辿りながら成風堂へやってきた。遅番の多絵は話を聞いて封筒は店にあると言う・・・。 たて続けに三巻読んでしまったけれど、どれも面白い。
大崎梢『晩夏に捧ぐ-成風堂書店事件メモ(出張編)』(創元推理文庫 2009.11.27)読了。
『配達あかずきん』がよかったので買ってしまった第二弾。 今回は長篇。以前成風堂で働いていて、故郷の長野に帰って老舗の書店に勤める美保から杏子に手紙が届く。美保の勤める書店に幽霊が出て店が存亡の危機に瀕しているので名探偵の多絵を連れて助けに来て欲しいというのだ。 夏休みを利用して二人は長野に向かう。 老舗の書店を贔屓にしてくれていた作家が二十七年前に惨殺された。その犯人として逮捕され獄中で病死した元書生の幽霊がでたという・・・。 当時の関係者たちの家にも空き巣が入ったり小火騒ぎがあったり・・・なぜ二十七年も経った今になって。 多絵はあざやかにこの謎を解く・・・。 やあ、面白い。第三弾も買ってしまった。
『阪急電車』(映画)
2012年5月5日、テレビで。 小説の評判は聞いていたが読んではいない。 そういえば有川浩は一冊も読んだことがない。『図書館戦争』が評判になったときだったか、NHK「トップ・ランナー」にでたときに面白い子だなあと思ったけれど、読むことは無かった。 これも、面白そうだとは思ったけれど、阪急電車なんて乗ったことないし、関西には縁が無い(去年の暮れに長男一家が横浜から池田に転勤になったけれど)ので今ひとつ踏ん切りがつかなかったのだ・・・するってえと何かえ、お前さんはオリエント急行には乗ったことがあるのかえ、っと突っ込まれそうだけれど。 映画は中谷美紀が出てたので何となく観はじめたんだけれど、ちょっとほろりとさせられて、思いの外良かった。 いろんなローカル線やバス路線でもありそうなエピソードの取り上げ方がうまいなあ。 『夜のピクニック』の映画を観た時に、貴子の心象をアニメで表現してたのがとても苦になったのが、今回は軍事オタクと権田原さんの会話の途中でマンガっぽい表現になっても全く苦にならなかったどころか、「うんうん、そんな感じ」と納得してしまったのはどうしてなんだろう・・・。
ジャック・リッチー『クライム・マシン』(晶文社 2005.09.30)読了。
遅ればせながら『カーデュラ探偵社』で知った作家。 文庫化されているとのことで探していたのだがなかなかみつからなかった。連休に町まで買い出しに行こうか、文庫本一冊の為に出かけるのもなんだからもう何冊か欲しい本が溜るのを待って盆休みぐらいにしようかと悩みながら、久し振りに覗いた近所の小さな古書店で晶文社版の単行本を見つけてしまった・・・夢は必ず叶う(違うか?)。 クライム・マシン>殺し屋稼業のリーヴズを、彼の殺人現場を目撃したとヘンリーという男が強請に来た。それ以前の仕事も知っているという・・・ヘンリー自身が発明したタイムマシンで人が殺された日時へ飛んでつぶさに観察できるのだという。口止め料を払ったリーヴズは、美人の妻の素行が気になり、ヘンリーにタイムマシンを売って欲しいと交渉し25万ドルで買うことになった・・・。 ルーレット必勝法>マットの経営する賭博場のルーレットで毎晩勝ち続ける数学者だと名乗る男がいた。掛け金はわずかずつだが、勝ち続ける彼に便乗して大金を掛ける客も出始めた。何日か過ぎるうちに数学者も掛け金を上げ出した。このままだと店の経営にも影響がでることは目にみえている。マットが殺し屋に数学者の始末を依頼した夜、数学者が毎週千ドル支払えば二度と店には現れないと持ちかけてきた。翌朝、数学者は死んでいたが、殺し屋もつかまっていた・・・。 歳はいくつだ>癌で余命四ケ月と宣告された男。礼儀知らずの相手に出会うと歳を訊き「人間らしく振る舞っていればまだ何年も生きられたのに」と言葉を残して・・・。 日当22セント>曖昧な目撃証人と無能な弁護士の所為でスーパーマーケットの金庫を襲った罪で四年の刑務所暮しを送った男、無実が認められて釈放されたので、その足で銃を購入した。彼を刑務所に送ることになった弁護士と二人の証言者は彼の報復を恐れて金を払うという・・・。 殺人哲学者>近頃は死刑になりたくて人を殺すというわけのわからない輩もいるが、この話も似ている。刑務所の独房で一人の時間を過ごすために見ず知らずの少女を銃殺した男。彼が待つ小屋に黒服の男が二人訪ねてきた・・・。 旅は道づれ>見ず知らずの二人の女性が飛行機で隣り合せになった。飛行機が飛んでゆく間、互いに旦那の愚痴を言い合いながら・・・。偶然、二人の亭主は鉄道で働いており同じ路線の機関士だという・・・。 エミリーがいない>妻エミリーを見かけないと隣りに住む彼女の従姉が彼に行く先を訊く。サンフランシスコの友人のところへ行っていると応えるが、エミリーにはサンフランシスコに友人はいないという。彼の先妻も事故死しているが目撃者は彼しかいなかった。従姉はエミリーも彼が殺したのではないかと疑っているらしい。エミリーと名乗る電話がかかってきたり、町でエミリーを見かけたという噂が流れたり・・・そんなはずはないと彼は否定するが。 これはめずらしく笑った、にやっと。 切り裂きジャックの末裔>精神科医のところへ切り裂きジャックの末裔だという患者が来た。この精神科医、資産家の姉妹の妹と結婚したのだが、どうやら遺産のほとんどは姉に行くらしいと知って、姉に乗り換えたいと目論むが、妹と離婚してほとぼりが冷めて姉と恋に落ちたことにするには三年ぐらい間をおかなければ世間体が悪い。そこで切り裂きジャックの末裔を利用できないかと・・・。 罪のない町>自分の町には悪い人はいないという女性と、どんなところにも悪い奴はいるという女性との会話。 記憶テスト>動物を虐待した叔母を毒殺した罪で服役中の女性、仮釈放の権利を得たが、また同じことをするのではないかと五回も申請が却下された。六回目の審議会で仮釈放された女性は、釈放に賛成した男の家に招かれていたが、家の外で犬の鳴き声が聞こえていた・・・。 こんな日もあるさ>同居している兄が昨夜から帰ってこないと妹が警察に捜索願いを出してきた。失踪した兄は、自分の身元を証明する免許証等は持っていないが拾った財布を持っていたという。 病院に問い合わせると似たような体つきの男がひき逃げされたが既に死んでいて、持っていた財布の中身から家族へ連絡を取り、死体を確認し引き渡した後だった・・・。 縛り首の木>出張の帰り、二人の警官は遠回りだが景色のいい旧道を選んだ。途中、車のエンジンがかからなくなり通る車もないので、人家を求めて歩き出した。やっとたどり着いた宿屋の庭には縛り首用のロープの下がった一本の木があった。フロントによると、魔女をリンチにかけた名残りだという、そうして村は魔女の呪いをかけられたと・・・。 カーデュラ探偵社> カーデュラ救助に行く> カーデュラの逆襲> カーデュラと鍵のかかった部屋> デヴローの怪物>英国旧家に伝わる伝説の怪物が、最近荒野に出没し人が殺される・・・。 どれも面白い。 カーデュラのシリーズの他に、「こんな日もあるさ」「縛り首の木」に登場するミルウォーキー市警察のターンバックル部長刑事のシリーズもあるとのこと。
大崎梢『配達あかずきん-成風堂書店事件メモ』(創元推理文庫 2009.03.27)読了。
『平台がお待ちかね』で知った作家。 それ以来「成風堂書店シリーズ」が気になっていたのだが、読むからにはやっぱり順番に詠みたい。なかなか見つからなかったがやっと三日前にBOOK-OFFで見つけた百円本。 パンダは囁く>近所の本好きの老人から頼まれた探求書のメモをもって中年の男性が杏子に声を掛けてきた。 標野にて 君が袖振る>母親が成風堂で本を買った後失踪したと手掛かりを求めて女性が来店・・・。 配達あかずきん>店売りだけでなく雑誌等の配達も書店の仕事。成風堂が美容院に配達した雑誌にその店の客を誹謗する盗撮写真が挟まれており、美容院が閉店の危機にあるという。 六冊目のメッセージ>入院中の娘に母親が見舞の本を五冊届けた。母親はその本を成風堂の男性店員に相談して選んでもらったというので退院した娘が礼を言いたいと訪ねてきたが、該当する店員はいない・・・。 ディスプレイ・リプレイ>アルバイトの女子大生が、コミックの販促ディスプレイ・コンテストに参加したいというので杏子は店長に話をつけて認めた。彼女は大学の友人の男性と、そのコミックの大ファンという女性に手伝ってもらってディスプレイを完成させた。準備を見かけた子供や高校生からも色紙やぬいぐるみなどの差し入れがありそれらも一緒に飾ることにしたが、飾付けが終って明日は正式にお披露目という夜、何者かによって飾付けに黒いスプレイが吹きつけられていた・・・。 駅ビル六階にある成風堂書店の書店員・杏子とアルバイトの大学生・多絵が謎に取り組む連作短篇集・・・どれもいいね。 これ、コミックにもなっているとのことだが、久世番子だって。『暴れん坊本屋さん』も持ってるけれど、あの絵はどうも好きになれないなあ・・・残念だけれど。
森谷明子『矢上教授の午後』(祥伝社文庫 2012.04.20)読了。
『れんげ野原のまんなかで』がよかった記憶があったので買ってきた。 カヴァの絵から(最近こういう感じの文庫が多いようだが)軽いというかユーモア小説のようなものかなと思って読み始めて、矢上教授の雰囲気もそんな印象だったのだが・・・案外まともな(?)展開で感心した。 のんびりしたミステリマニアの爺さんだと思ったのに、ひとたび事件が起きると嬉々として指示する変貌ぶりなんか、好きですね。 『れんげ畑』のときは見落としていたのかな、あまりミステリという印象は無かったのだが、あれって鮎川哲也賞受賞作だったんですね・・・なるほどなあ、うまいわけだ。
児玉清『すべては今日から』(新潮社 2012.04.25)読了。
児玉清が雑誌や新聞に書いた未収録のエッセイをまとめたものとのこと。 役者になったきっかけとか仕事関連も多少あるあるけれど、ほとんどが本や読書の話題。 ミステリ、冒険小説メインのような印象があったが、古今東西のあらゆるジャンルの本を読んでいるのは流石。 七十七歳、まだまだ読みたい本があっただろうに・・・無念だろうなあ。
『ローダン<423>』(ハヤカワ文庫 2012.04.25)読了。
四月の二冊目。
小鷹信光『アメリカ・ハードボイルド紀行-マイ・ロスト・ハイウェイ』(研究社 2011.12.01)読了。
西部劇映画の歴史、メンズ・マガジンの異常なコレクション、ハメット、ロス・マクドナルドの小説の舞台を訪ねる旅、ルート66を行く。 小鷹が1961年にダシール・ハメットに献じた追悼文から、2011年のエッセイまで、50年に渡って、と言ってもほとんどは80年代に書いたものとのことだが、まとめたもの。 初めて知ったが、ほしおさなえというペンネームで小説を書いているお嬢さんがいて、旦那は東浩紀とのこと。どっちも読んだことは無いけれど。
小林信彦『黒澤明という時代』(文春文庫 2012.03.10)読了。
小林信彦は大好きなんで基本的に文庫になったら何でも買うことにしている。 黒澤明は「羅生門」「七人の侍」「隠し砦の三悪人」「用心棒」「椿三十郎」「天国と地獄」「赤ひげ」は観たし面白かったが、特別関心があるわけではない。 観てる映画は、小林の他のエッセイでも何度も言及されているし、観てない映画はあまり関心が無いので、黒澤論、読まないだろうなと思いながら買った本だが・・・読んだ。 読めばやっぱりいいんですよね、小林信彦。 三十本かな、黒澤明全作品を上映順に語っていて、観てない映画の方が圧倒的に多いのだが、知らない映画でも引き込まれてしまうのは何故なんだろう。小林の興味の持ち方や文体が好きなんだろうな。 商売なのか性分なのか、毎度のことだが、よくもまあ観た映画(多分読んだ本も)を詳細に記録しているものだと感心してしまう。あんなにメモしながら観てたら楽しめないんじゃないだろうかと心配になるほどだ。まあね、小林が楽しめない(?)おかげで私が楽しませてもらってるということなんだから文句はありませんが。
馬場正尊・林厚見・吉里裕也『だから、僕らはこの働き方を選んだ-東京R不動産のフリーエージェント・スタイル』(ダイヤモンド社 2011.12.08)読了。
『東京R不動産』『東京R不動産2』と不動産屋が見放したような物件を紹介した面白い本があった(ウェブサイトからのピックアップだけれど)。 これは建物の紹介ではなく、変わり種を探して紹介する東京R不動産のスタッフ側の紹介らしかったので迷ったが、楽屋話は得てして面白いという印象があって買ってきた。 ・・・しかし、楽屋話ではありませんでした。 不動産屋として実績をあげている組織のコンセプトや経営方針を語ったちゃんとした(?)ビジネス書でした、ダイヤモンド社だもんね。 まあ、ビジネス書だけれど、ここは「建築」へ。
碧野圭『書店ガール』(PHP文芸文庫 2012.03.29)読了。
タイトルで手にとってはみたが、裏表紙の惹句では今ひとつソソラレナカッタ。 でもまあ最近多い図書館や本屋が舞台のエンタテインメイトの一冊として買ってきた。 うーむ、タイトル通り書店が舞台ではあるけれど、これまで読んだような、本や実在する本についての蘊蓄満載というのとは違っていました。 チェーン書店の一号店である吉祥寺店で副店長を務めるアラフォー(いつまでこんな言い方が続くんだろう)の西岡理子。美人で気の強い部下、北村亜紀。初めはぶつかり合ってお互いに嫌っていた二人が、書店の閉店の危機に際して協力しあい信頼しあえる仲になっていくという、よくある展開のストーリーだが・・・嫌いじゃありません、こういう話。情けないのは登場する男たち・・・作者は女性とのことだけれど、ここまで男を酷く書かなくてもいいんじゃないでしょうか。 タイトルやカヴァーからはもっと軽いコミカルな・・・古いけれど「ショムニ」みたいなイメージで読み始めたんだけれど、ちゃんとした話でした。
『ローダン<422>』(ハヤカワ文庫 2012.04.15)読了。
四月の「ローダン」一冊目。今年は、ほぼローダンということになりそうな気がしてきた。
仁木英之『魔神航路-肩乗りテューポーンと英雄船』(PHP文芸文庫 2012.03.29)読了。
タイトルと裏表紙の惹き句に引っかかって買った。 夏休みに故郷の新潟に帰った信之、六人の幼馴染と半年振りに集まった。漁師をしている望の漁船でみんなで海に出たが、突然の事故(?)に巻き込まれ、気がつくとギリシャ神話の世界だった。しかも自らを魔神テューポーンと名乗る小さな人間と融合していた。友人たちもそれぞれ神と融合していた、ヘラクレス、ヒューラス、イアソンそうしてゼウス等。 イアソンが叔父の命により黄金の羊の毛皮を取りに行くことになり、アルゴー号を造船することになり各地から英雄が集まってくるなんて展開に、おやおやとちょっと素敵な青春小説かなと期待してしまったが・・・その後の展開はなんだか尻つぼみ。 まあ三百頁の文庫本に納めるにはギリシャ神話は話が大き過ぎたね、発想や登場人物は嫌いじゃないので惜しいけれど。
倉阪鬼一郎『雪花菜飯-小料理のどか屋人情帖⑤』(二見時代小説文庫 2012.04.25)読了。
「雪花菜飯」は「きらずめし」と読む。おからを炊いたものを飯にのせたものとのこと。 のどか屋の町内に新しい料理屋が店開きをする。しかも当分の間、料理も酒も食べ放題、飲み放題の只だという・・・。 シリーズ第二弾『倖せの一膳』の「料理の鉄人」を思わせる味比べで時吉に破れた異形の料理人が、のどか屋を潰そうと仕掛けてきたのであった。
ジム・ケリー『水時計』(創元推理文庫 2009.09.11)読了。
実は二月十日に文庫の新刊棚でジム・ケリーの『火焔の鎖』を買ったのだが、二作目と知ってデヴュー作の本書を古書店で探してきた。買ってから気づいたけれど、つまらない可能性もあるので少し読みかけてからでもよかったかなと思った。 30頁ほど読みかけたところで二月二十九日が迫ってきたので、後ろ髪(ほとんどありませんが)を引かれる思いで『ローダン』を挟んだのだが・・・あれを挟み、これを挟みしている内に閉じられたままになってしまった。出だしは面白そうだったので、すぐに戻れると思ったのだが、なんと読みかけてから読了するまでに一ヶ月半、「ローダン」が三冊も挟まってしまった。 イギリス東部の町イーリー、凍結した川から引き揚げられた車のトランクに銃で撃たれた上に首を折られた死体が入っていた。さらに大聖堂の屋根の樋から白骨死体が発見された。地元の週刊新聞の記者ドライデンは取材・調査をはじめる・・・。 展開も面白いし、登場人物もいいのだが、時間がかかり過ぎてしまった。 続けて『火焔の鎖』に行こうかとも思ったが、四月も『ローダン』だけになってしまうのも怖いので、一ヶ月半の間に溜ってしまった十冊近い本の何冊かを先に読むことにする。 一度置いてしまうとなかなか戻れないということを思い知った一冊です。
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